らんそれからシェリーの記憶

05 /28 2016
らんがしゅなしゅなの洗濯をして畳んでおいたTシャツを咥えて捕まらまいと逃げ回っている。
それではと、まだ洗濯をしていないTシャツをらんの鼻先に置いてみた。
しゅなしゅなのTシャツに鼻をつっこんで深くスーハースーハーと匂いをかぐと首をあげてちらりとしゅなしゅなのベッドの上を見たらん。

その視線で思い出したことがある。
14年間私のそばにいてくれたミニチュアシュナウザーのシェリー♂のことだ。
彼は優しく物静かな性格で生涯一度も怒ったりしたことのない子だった。
脊髄梗塞で右後ろ足が不自由になったが、それでも苦しげな顔をすることなく日常生活や散歩をこなしていた。
ある夏の早朝、開けた窓から静かに外を眺めているシェリーをみて、
歩く時に足が痛かったりするだろうにそんな様子を微塵もみせないシェリーはすごいな
と言った事があった。
そのぐらい、我慢づよく控えめだったけれど、歩けなくなる前に2度だけ友人に誘われて、支度をするためにあっちにいきこっちにいきしているといつになく着いて回った。
何時もと違う様子に私は、出かけないほうがいいと思い、友人には、申し訳なかったけれど家にいることにした。
ベッドに横になるとリビングからシェリーの足音がして、私がベッドの上にいるのをみながら寝室に入って来た。
あの時の視線が、まぶたの裏に浮かんだ。
それから、しばらくして歩く事ができなくなった。
あの時本当に置いて出かけなくて良かったと今でも思う。
可愛いシェリー。


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